もくじ
疑問①ワインのボトルを見ても賞味期限が無いんだけどどこを見たらいいの?
ワインを手に入れたら、隅々までチェックしてみてください。
賞味期限がどこにも書かれてないことに気がつくはずです。
この時点でちょっと不安に思うかもしれませんけど、心配しなくても大丈夫ですよ。
ワインにはそもそも賞味期限が存在していないんです。
アルコール飲料は腐る原因になる菌が発生しにくいのと、ワインによっては何年も寝かせた方が美味しくなるものがあることがその理由ですね。
ただ、注意点もあります。
賞味期限が書かれていないワインでも味や香りが悪くなることはあるということ。
腐るわけではないんですけど、風味が落ちてしまうことは珍しくないんです。
美味しさの一つの目安となるのが“収穫年”ですね。
多くのワインのラベルには「2008」などの年が書かれています。
これはそのワインを作ったブドウを収穫した年を表しています。
ほとんどのワインは、これを製造年だと思ってOKですよ。
熟成するタイプではない一般的な赤ワインであれば、だいたい2~3年以内までが飲み頃だと思っておいてください。
ラベルに書かれている年の2~3年以内が賞味期限の目安ということになります。
白ワインは1~2年、日本でも大人気のボージョレ・ヌーボーは1年以内に飲めば美味しくいただくことができます。
疑問②昔買ったワインを飲もうとしたら変な匂いがするんだけど大丈夫?
「ワインは腐らないって聞いたのに、昔のワインを開けたら変なニオイがする」という経験も、もしかしたら今後あるかもしれません。
これは「ブショネ」という現象の可能性が高いですね。
フランス語でコルク=ブションといいます。
ブショネはこのコルクの質が悪くなることで嫌なニオイが発生してしまう現象のこと。
劣化といえば劣化ですが、ワインそのものではなくコルクの劣化なので中身を飲むことはできます。
あまりおすすめはしませんけどね。
また、嫌なニオイの原因がワインそのものの劣化にあるケースもあります。
ワインの劣化の原因はいくつか考えられますけど、多いのは酸化です。
コルクは空気を通すので、長期間置いておくと未開封でもボトル内に酸素が入り込んで、ワインを酸化させてしまうことがあるんです。
ほとんどのワインには酸化防止剤が入っているので心配いりませんが、古いワインだと酸化を完全に防ぐのは難しいでしょう。
もし栓を開けた時に鼻にツンとくるようなニオイを感じたら、やっぱり飲まない方がいいですね。
ワインは、そのほかにも光や温度、湿度、揺れなどで品質が悪くなることがあります。
劣化の原因をできるだけ知った上で保管することが重要です。
疑問③ロゼワインは赤ワインと白ワインを混ぜてるの?
女性が大好きなロゼワインですけど、これはなんでピンク色をしているのか知ってますか?
「赤ワインと白ワインを混ぜてるんでしょ」と思っている人もいるかもしれません。
そういう作り方もなくはないですが、基本的に赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインとして販売することは、特にヨーロッパでは禁止されています。
スパークリングワインの一部にはそうした作り方もありますけど、基本はしません。
ロゼワインの作り方は、だいたい3つ。
赤ワインに使われるブドウを皮や種も一緒に潰して果汁を絞り発酵。
ほんのりとピンク色になったところで皮や種などを取り除いて作る「セニエ法」が一つ。
同じく赤ワインに使われるブドウを使うのですが、最初から皮や種を取り除いて作る「直接圧搾法」もあります。
この方法でも果汁を絞る時に黒ブドウの皮の色素が果汁に移るので、ほんのりとピンク色のロゼワインができあがります。
もう一つは、発酵する前に赤ワインの原料の黒ブドウと白ワインの原料の白ブドウを混ぜ合わせて作る「混醸法」です。
ロゼワインを飲む時に作り方の違いを知っていると、味の感じ方も変わってくるかもしれません。
これもワインの奥深さの1つですよ。
疑問④「日本ワイン」と「国産ワイン」の違いはあるの?
日本人なら、「日本のワインを飲みたい!」と思うのも自然なことですよね。
あたしの場合、昔はフランスやイタリアのワインを美味しいと感じることに優越感を持っていましたけど、今では日本のワインに誇りを持てるようになってきています。
何よりも日本のワインて、とても美味しいんですよ。
旦那はワインが大好きで様々な国のものを飲んでるけど、日本のワインも絶賛してくれてます。
世界に通用するワインが日本にはあるんです!
ただ、日本のワインと言っても、すべて同じように語ることができるわけではないので気をつけてください。
産地やブドウの種類などもいろいろありますが、まず知っておきたいのが「日本ワイン」と「国産ワイン」の違い。
ブドウの産地も製造地もすべて日本国内であることが条件となっています。
ブドウの産地は海外でも構いません。
輸入してきたブドウを使っていたとしても日本国内でワインを製造していれば、それは国産ワインと呼ぶことができるんです。
和牛と国産牛の違いと似ていますよね。
この違いを知った上でワインを選ぶと、より深く日本のワインのことを知ることができるはずです。
疑問⑤ワインの蓋はコルクじゃないとダメなの?
「なんでワインの栓はコルクなんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
結論から言ってしまうと、コルクでなくてもいいんです。
缶コーヒーなどと同じようにスクリューキャップでもOKですよ。
実際にスクリューキャップが使われているワインも増えてきていますよね。
昔は樽から直接ワインをグラスなどに入れていましたが、それを瓶に入れる時に蓋をする必要が出てきました。
その時にはスクリューキャップなどの技術がないので、樫の木でコルクが作られて栓がされていたという歴史があります。
コルクは、わずかですが空気を通します。
嫌なニオイを発生させるブショネの原因にもなり、ワインの劣化につながるというデメリットもないわけではありません。
それでも未だにコルクにこだわるワインがあるのは、伝統や雰囲気、イメージを守るためと言ってもいいでしょう。
コルクとスクリューキャップでは、コルクの方が美味しくて高級なワインを飲んでいる気がしませんか?
その雰囲気を楽しむためにコルクが使われていると考えておけばOK。
中にはコルクの香りが好きという人もいるので、それを理由にコルクにこだわるワイン好きもいることも知っておきましょう。